企業はどうみる?転職者の採用

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転職する場合、企業の情報は気になりますよね。

仕事内容は?給与は?休日日数は?残業はあるの?など確認したい項目がたくさんあります。

では、企業側からは転職希望者をどのように見ているのでしょうか?

今回は企業が転職者を採用する場合、何を重視し、どのように募集しているかについてみていきます。

目次

採用で重視すること

厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、転職者の採用に当たり企業が重視した事項は以下のようになっています。(複数回答あり)

  1. 43.8% 人員構成の歪みの是正
  2. 42.0% 既存事業の拡大・強化
  3. 29.1% 組織の活性化
  4. 5.1%  新規事業分野への進出
  5. 1.8%  新技術の導入・開発
  6. 17.3% その他の理由
  7. 10.1% 特に意識しなかった

最も多かった理由が「人員構成の歪みの是正」となっています。

退職や転職・育休など様々な理由で企業の中で社員の欠員が出るため、バランスをとるために中途採用などをする企業が多いようです。

また、2番目に多い理由は「既存事業の拡大・強化」でした。

現状維持ではなく、さらに会社の事業規模を拡大する目的で中途採用をしている企業も多いようです。

逆に、「新規事業分野への進出」や「新技術の導入・開発」を重視して採用する会社は少ないようです。おそらく専門職や技術職を中心に募集するのではないかと思われますが、採用規模としては少ないようですね。

このほかに目立った調査結果を挙げると、

情報通信業では、

  • 73.8% 既存事業の拡大強化
  • 15.6% 新規事業分野への進出

学術研究、専門・技術サービス業では、

  • 68.7% 既存事業の拡大強化
  • 15.1% 新規事業分野への進出

と、いまある事業の拡大やこれから立ち上げる事業のために転職者を採用する傾向が高いようです。

この2つの業種では、これから事業拡大のために求人が増える可能性があると思います。

転職者の採用理由

採用理由については、

  • 「管理的な仕事」
  • 「専門的・技術的な仕事」
  • 「事務的な仕事」
  • 「販売の仕事」
  • 「サービスの仕事」
  • 「保安、生産工程、輸送・機械運転、建設・採掘、運搬・清掃・包装等その他の仕事」

の6つに分けて調査がされています。(複数回答あり)

それぞれ採用理由TOP3を挙げると次のような結果になっています。

管理的な仕事では、

  1. 62.3% 経験を活かし即戦力になるから
  2. 40.7% 専門知識・能力があるから
  3. 28.0% 離職者の補充のため

専門的・技術的な仕事では、

  1. 66.1% 経験を活かし即戦力になるから
  2. 52.7% 専門知識・能力があるから
  3. 44.6% 離職者の補充のため

事務的な仕事では、

  1. 58.5% 離職者の補充のため
  2. 42.0% 経験を活かし即戦力になるから
  3. 27.7% 職場への適応力があるから

販売の仕事では、

  1. 58.8% 経験を活かし即戦力になるから
  2. 44.8% 離職者の補充のため
  3. 25.8% 職場への適応力があるから

サービスの仕事では、

  1. 61.6% 離職者の補充のため
  2. 54.9% 経験を活かし即戦力になるから
  3. 29.5% 職場への適応力があるから

保安、生産工程、輸送・機械運転、建設・採掘、運搬・清掃・包装等その他の仕事では、

  • 63.2% 離職者の補充のため
  • 47.7% 経験を活かし即戦力になるから
  • 26.5% 職場への適応力があるから

となっています。

どの分野でも、即戦力や離職者の補充のため採用されるケースは多いようです。

また、「管理的な仕事」「専門的・技術的な仕事」では採用理由に同じような傾向が見られます。どちらも中途採用の場合は専門知識や能力を理由に採用されることが多いようです。

それ以外の分野については、職場への適応力を理由に採用される割合も多いようです。

転職者の募集方法

それでは、企業はどのような方法で転職者に対して募集をかけているのでしょうか。

調査結果は以下のようになっています。(複数回答あり)

  1. 57.2% ハローワーク等の公的機関
  2. 43.2% 求人サイト・求人情報専門誌、新聞、チラシ等
  3. 27.6% 縁故(知人、友人等)
  4. 26.6% 自社のウェブサイト
  5. 24.8% 民間の職業紹介機関
  6. 7.2%  スカウト
  7. 7.0%  親会社、グループ会社
  8. 4.6%  会社説明会(合同説明会を含む)

やはり、一番多い募集方法はハローワークなどの公的機関のようです。

また、最近インターネットなどで検索することも増えたため、求人サイトを含む募集方法も上位に挙がっています。

会社説明会や広い会場で複数社が集う合同説明会は、まとまった人数が集まる新卒に対して行われることが多いためか、転職者の募集方法としては少ないようです。

求人数としては、ハローワークや求人サイトが多いようですね。

給料や役職などの決定で考慮する点

転職者の処遇(賃金や役職など)を決定する際に、企業が考慮するポイントTOP5は以下のようになっていました。(複数回答あり)

  • 74.7% これまでの経験・能力・知識
  • 45.2% 年齢
  • 37.3% 免許・資格
  • 25.3% 前職の賃金
  • 11.0% 学歴

まだ学歴社会という言葉が残っている現代ですが、転職に関して言えば、学歴よりも経歴を重視して会社のポジションが決まっていく割合が高いようです。

また、免許や資格の取得が有利にはたらくケースも多いようですね。

転職者を採用する際の悩み

企業としては転職者を採用する場合にどのようなことに悩んでいるのでしょうか。

回答が多かったものは以下のようです。(複数回答あり)

  • 67.2% 必要な職種に応募してくる人が少ないこと
  • 38.8% 応募者の能力評価に関する客観的な基準がないこと
  • 32.3% 採用時の賃金水準や処遇の決め方

企業側としても求める条件がありますが、それにマッチングする転職者が少ないのが悩みのようです。裏を返せば、転職者がより積極的に探したり、転職エージェントを活用することで、うまくマッチングする可能性も考えられます。

また、採用基準や賃金の決め方については転職者だけでなく企業側も悩んでいる点であるため、自己アピールや賃金交渉についても積極的に行っていきたいですね。

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