自分の存在価値を上げる働き方【３選】

新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、多くの企業がリモートワークを導入したことにより、近年では、これまでの業務の見直しや、新たな働き方が見い出され始めています。

この経験がきっかけとなり、従業員はより柔軟な働き方が可能になり、通勤時間や場所に縛られずに仕事ができるようになりました。

リモートワークに付随して、業務のデジタル化や最新技術の投入が加速し、最近はAIを活用した業務についても研究されるようになりました。

自営業者やフリーランスが個人で稼ぐ「個の時代」が到来したといわれて早数年。

企業に属さない個人が、単発や短期の仕事を請け負う「ギグエコノミー」という働き方も普及してきました。

組織に属さないとはいえ、決められた時間に事務所に集まって業務を行うスタイルではないという点では、この働き方もある意味「リモートワーク形式」と言えるのではないでしょうか。

より自由に、より柔軟に働ける時代だからこそ、今後はますます「個」の力が重要視されてきます。

「個」の力を高めるためには、組織に所属して「いる」・「いない」に関わらず、個人の市場価値を上げていく必要があります。

なぜ「個」の力が必要か？

自分の市場価値を高めるために「個」の力が重要な理由をいくつかあげてみます。

スキルと専門性の重要性

個の力に重点を置いた働き方では、個人のスキルや専門性が非常に重要です。

簡単な仕事は、どんどん機械やプログラムに置き換えられ、労働者にはより複雑な仕事が任されるように少しづつ仕事の形態も変化してきています。

近年では新型コロナウイルスの影響もあり、仕事のあり方について急な変化も起こりました。会議はWEB会議に置き換わり、対面営業だけでなくインサイドセールス（メール、WEB会議などの営業）も増え、リモートワークが取り入れられ、非接触型のデバイスが急激に増加しました。

あなたが今行っている業務は10年先、20年先も必ずあるでしょうか？

時代の流れに合わせて業務を進めていく必要もありますし、場合によっては会社内の新規プロジェクトがそのまま新しい企業として分割される可能性もあります。

急激に成長してきたIT系産業のように、これからも時代の流れとともに様々な産業が誕生します。これからは会社間や産業間での労働者の異動がますます盛んに行われるようになります。

国の政策でも「成長している分野への労働者の移動の円滑化」を目指しており、「労働者が自らの選択によって労働移動できるようにすることが急務である」とされています(「経済財政運営と改革の基本方針2023」参照)。

従来のように一つの組織に終身雇用されるのではなく、多様なプロジェクトのため、個人の持つスキルや専門性が、仕事を得る為の競争力や付加価値を決定することになります。

フリーランスの増加

「クラウドワークス」や「ランサーズ」に代表されるクラウドソーシングの普及により、昔より個人でも簡単に仕事を受注・発注できるようになりました。

もちろん以前のように営業をしながら個人で仕事を受注する人もたくさんいます。

個人がフリーランスとして仕事を受注する機会が増えることにより、個人の能力や適性に応じて仕事を選択し、自分のキャリアを自己管理することが可能になります。

オンラインプラットフォームとデジタルツールの活用

インターネットやデジタルツールの普及により、個人が自らのスキルやサービスをオンラインで発信・提供することが容易になりました。

自己ブランディングやネットワーキングを活用して、個人の力を世界に向けて発信できる環境が整っています。

最近では、「動画編集」「デザイナー」「DTM」「ライティング」など人気ですよね。

本業のオフィスワークと副業のオンラインワークを組み合わせる人も多くなってきました。

ダイバーシティとインクルージョン

「個」の時代では、人々の多様性が尊重されます。 異なる背景、性別、文化、考え方などの要素による個人の違いが重要視され、ダイバーシティ（多様性）とインクルージョン（従業員が尊重され、個々が能力を発揮できる状態）が企業や社会の中で強調されるようになりました。

ライフワークバランス

「個」の時代では、仕事とプライベートのバランスを重視する考え方が広がっています。

従来の長時間労働から、フレキシブルな働き方やリモートワークが増え、個人が自分の時間より自由に使える環境が準備されています。

自由になった時間を趣味にあてたり、お金を求めて副業にあてたりと様々な活用方法が考えられます。

SNSと個人ブランディング

SNSの普及により、個人が自己表現や情報発信を行う場が拡大しました。

個人のブランディングが重要視され、自らの価値やスキルをアピールすることが求められています。

実名、匿名にかかわらず特定のアカウントを持つことが当たり前となり、そのアカウントに紐づいて情報発信がされることは、これからもさらに拡大すると予想されます。

今後のグローバル化と競争の活性化

現代では、WEBを活用すれば日本中や世界中に簡単に情報を発信できてしまいます。

営業も販売も人材の募集も、その気になればあっという間にできてしまいます。

グローバル化により市場が拡大し、企業間の競争がより活性化することは目に見えています。

マーケティングだけでなく、優秀な人材を確保するための競争も激化し転職者が増えると予想されます。

フレキシブルな働き方の増加

リモートワークやフレックスタイム制度などの働き方が普及しています。

これにより、従来のオフィス勤務に囚われずに仕事をすることができるため、転職を検討する人が増えています。

技術革新と新規事業

新しい技術やビジネスモデルの出現により、新たな産業や分野が生まれています。

このような革新に参加したいという動機から、転職を選択する人が増えています。

組織文化の衰退

企業や文化観の価値が自分に合わないと感じた場合、モチベーションやパフォーマンスに影響がでる可能性があります。

必ずしも組織の中に身を置かなければ生きていけない時代ではなくなってきているため、サラリーマンからフリーランスに転向を考える人が増えてきています。

自己実現と目標達成

自己実現や自分の目標を追求するために、より適した職場や環境を求める人が増えています。

よりよい職場を求めて転職する人もいますし、本業のかたわら夢を追いかける人もいます。

デジタルテクノロジーの普及

インターネットやスマートフォンの普及により、求人情報へのアクセスが容易になりました。

転職サイトや求人情報プラットフォームを利用して、気軽に求人情報を収集できるため、転職活動が増えています。

キャリアアップを重要視する人が増加

キャリアアップとは「個人の技術や能力を上げて、自分の経歴をより良いものにすること」です。

キャリアアップは、自己成長とスキルの向上に直結しています。 新しいスキルや知識を習得し、経験を積むことで、個人の能力が向上し、より多様な業務に対応しますできるようになります。会社内での評価の向上にもつながります。

会社としては、個人個人がより高い専門性を持つことで、他の業者よりも競争力が向上し、より多くの営業機会を得ることができます。

また、キャリアアップを進めることで、より広い範囲の分野や業界で活躍することが可能になり、より社会のニーズに対応できるようになります。

キャリアの柔軟性が高まることで、変化する経済や社会に応じて選択肢を拡大することができます。

個人のスキルが磨かれれば、あなたの市場価値があがり、より魅力的な給料や福利厚生を提供されることが期待できます。

また、リストラなどに備えて、市場価値を上げておくことで、将来のキャリアの安定性や将来の保障にもつながります。

転職する場合に有利になる

自ら転職をする場合でも、市場で求められる価値の高い人材として評価されていれば、雇用やキャリアの安定性が向上します。

キャリアアップのために必ずしも転職しなければならないことはないですが、「労働環境の悪化」「大規模リストラ」「スキルアップ」「やりたいことの発見」など様々な状況に備えて、いつでも転職できるという心構えと、それに見合った市場価値を持っておくことは非常に重要です。

あなたの市場価値を高めておくことは、今の会社で順調に仕事をしていくためにも、将来に希望を持ち、不安を取り除くためにも大切です。

個人の市場価値を高める方法

個人の市場価値を高めるには次の方法が挙げられます。

本業のスキルを高める

誰もが最初に思いつく市場価値の高め方は、今、本業として行っている仕事をするのに必要なスキルを高めることだと思います。

サラリーマンであれば１日の大部分の時間を強制的に本業にさかなければなりません。

仕事のスキルを身に着けることで、仕事の効率がアップし、周りからの評価も上がります。

また、スキルが身についていけば、転職や独立といった生き方も選択できるかもしれません。

技術職であれば、仕事の中で実践的な経験を積むことでスキルアップも望めますが、プライベート時間での独学や資格の取得でも、さらなるスキル向上が見込めます。また、経験豊富なメンター（助言者）を見つけることも有効な手段かもしれません。

営業職でも同じように経験から学ぶこともできますが、WEB上の経済メディアやビジネス本を読んだり、仕事に関連するコミュニティに参加することで、新たな発見があるかもしれません。

総合職だから特別なスキルは求められていないという人もいるかもしれませんが、総合職でも様々なスキルアップが考えられます。

電話対応ひとつとっても、上手な人と下手な人では仕事の効率が全く違うことがあります。もし苦手に感じている人がいれば、上手な人の話し方や話の進め方をマネてみるのも良いかもしれません。

単調なワードの文書やエクセルの表計算でも、もっと見やすい資料を作成したり、効率的に業務を進めたりする工夫ができるかもしれません。

少しマニアックで応用がきかなそうな業務内容でも、他分野の人からしたら興味のある技術かもしれません。

まずは、今自分が行っている仕事のスキルを一段階アップさせる計画を立ててみてはいかがでしょうか？

趣味のスキルを高める

一つのスキルを磨くことに集中すれば効率的に自分の市場価値を高めていけますが、誰もが簡単に一流になれるわけでもなく、途中でつまづいてしまうこともあります。

本業は生活の安定のためにほどほどにしたいと考える人もいるかもしれませんし、飽き性で一つのことを続けるのが苦痛だという人もいるかもしれません。

そういった人は趣味のスキルを高めてみてはどうでしょうか？

趣味のスキルを高めて市場価値が上がるのかと疑問に感じる方もいるかもしれませんが、直接仕事に結びつかなくても人としての価値が上がります。

「趣味が高じて仕事に」なんて方もいますが、そこまでいかなくても幅広い知識を持った人は、いつの時代も必要とされています。

スポーツが趣味の人は、仕事関係者とコミュニティを作っても良いかもしれませんし、地域の子供の指導をしてみても良いかもしれません。

なんていう意見もあるかもしれません。

そんな方にオススメしたいのが、「情報発信」です。

スポーツ・バンド活動・参加型オンラインゲームなどコミュニティに参加するものは、参加者の中であなたの価値が上がっていくことはありますが、読書・映画鑑賞・手芸などは、他の分野に応用せず、生涯誰にも披露しないとすれば、あなたの市場価値を上げることは難しいでしょう。

しかし、現代ではInstagram・Twitter・YouTubeをはじめとするSNSやブログやnoteのような情報発信ツールがあります。

本を読むのが好きであれば書評を、アニメを見るのが好きであればレビューを、電子工作が好きであれば制作方法を情報発信してみてはいかがでしょうか？

もしかしたら、あなたが趣味を通じて得た知識が誰かの役に立つかもしれません。

また、実名や匿名にかかわらず、特定のアカウントから情報を発信することで、コンテンツがストックされ、個人のブランディングができます。

もし、まだ情報発信を全くしたことがないという人は、ニックネームを作り匿名でアカウントを作成してみることをオススメします。

ただし、趣味は癒しの時間であって受動的に楽しみたいという人もいると思います。

趣味はあくまで趣味ですから、楽しくできる範囲で行うことが大切です。

受動的に楽しむのが悪いわけではなく、市場価値を高める一つの方法として捉えてもらえれば幸いです。

副業を始める

もし時間的に余裕があり、何か新しいことを始めてみたいという方は副業を始めてみるのも良いかもしれません。

副業をすることで、本業以外に収入を得ることができ、追加の収入は生活費の補填や貯蓄、趣味や将来の投資などに使えます。

また、本業に近い分野の副業を行えば、既存のスキルを磨くことができますし、新しいスキルを開発することもできるかもしれません。

リスクの分散という点でも副業はとても有益です。

本業一本であれば、景気の悪化による収入の低下や、最悪なケースではリストラや会社の倒産により職を失うこともありますが、副業による収入があれば、失職中の収入源になり、再就職につなげることもできるかもしれません。

副業が思いのほかうまくいき本業になるというケースもあるようです。

会社勤めをしている方は、雇用契約による制限などがある場合もあるので無理に行う必要はないですが、社会的にも副業に寛容になってきています。

動画編集、デザイナ、ライティングなど完全在宅で行える副業もあるので、可能な方はチャレンジしてみてはどうでしょうか。

会社員向けの副業を紹介するサイトもあるので気になる方はチェックしてみましょう。

現在の自分の市場価値を知るには？

個人の市場価値を高める重要性やその方法についてまとめてみましたが、「今の自分の市場価値はどのくらいなのだろう？」という疑問が湧いてくる方もいると思います。

市場価値を他人に評価してもらうのは非常に困難ですが、市場価値の指標の一つに「年収」があります。

「どれぐらいの年収の仕事に転職可能か」とも言い換えられるかもしれません。

大手転職サイトでは、現状のデータから簡単に自己分析できるツールがあるので試してみてもいいかもしれません。

転職サイトに登録するのはチョット気が引けるという方にオススメなツールは「ミイダス 」です。

ミイダスでは現在の仕事のデータを入力することで、あなたに類似したユーザーのデータからあなたの市場価値（年収）を算出してくれます。

氏名や住所の登録も不要なので、気軽に利用できるところがオススメポイントです。

ゲーム形式の自己診断ツールもあり、すべて無料で利用できるので、気になった方は時間のある時に診断してみてはいかがでしょうか？

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他にも無料の自己分析ツールがいくつかあります。下記の記事で紹介していますので、参考にしてみてください！