コンサルの仕事って辛いからやめといた方がいい?
資格やスキルを持ってないとできないんじゃ…
年収高そうだけど、中途採用は難しそう…
コンサルにもいろんな種類があります!仕事探しの候補から外すのは、ちょっと待って!!
コンサルってどんなイメージを持っていますか?
仕事で関わっている方はなんとなく仕事内容が分かっているかもしれません。
逆に、まったく関わりのない方は「よく分からん」という印象かもしれません。
世間一般的には、
- 事業拡大の方法や解決策の提案などをする「戦略コンサル」
- 業務の効率化や財務関係のアドバイスなどをする「経営コンサル」
なんかを思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際、「コンサル」と検索するとコチラが多くヒットします。
一方、知名度は低いものの意外と大きな分野である
- インフラ整備や工事に関する技術提案を行う「建設コンサル」
という仕事もあります。
僕が転職したのは、この「建設コンサル」です。
この他にも、専門的なコンサル業が色々あります。
「年収は高そうだけど、ハードワークで難しそう」なイメージがあるコンサル業ですが、その種類は様々です。
「なんかよく分からんから除外」しないで、
転職を考える時に、ぜひ候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
今回はコンサルの仕事と実際に働いてみた感想についてまとめてみました。
コンサルってどういう仕事
コンサル・コンサルタントってそもそも何でしょうか?
コンサルは英語の「コンサルト(consult)」からきていて、直訳すると「助言を求める」という意味になります。
「助言を求める」、つまり、お客さんから相談を受けて、アドバイスをするような仕事になります。
コンサルの仕事として一般的に有名なのは、上記で書いたように、会社から依頼を受けて経営戦略などをアドバイスする「経営コンサル」になります。
その他に、財務に特化してアドバイスする「財務系コンサル」やIT系に特化した「IT系コンサル」もあります。
そして、あまり知名度が高くありませんが、僕が転職した「建設コンサル」があります。
今回は、外資系が多く高給・激務でバリバリ働く「経営コンサル」ではなく、「建設コンサル」に焦点を当てて解説していきます。
建設コンサルって何する仕事?
じゃあ、「建設コンサル」ってどんな仕事なの??
簡単に言うとすれば、「建設に関する設計の仕事」かな・・・
「じゃあ、設計士?」と言われると少し違うかもしれません。
もちろん設計も行いますが、工業製品の設計というよりは、道路のようなインフラ関係の設計といったほうがイメージに近いといえます。
一例を挙げると、国や都道府県などの公共団体がダムを建設する時、建設会社にいきなり発注するのではなく、その土地の調査や建設計画・調査に基づく設計を行ってから建設を発注することになります。
この調査・計画・設計を行うのが「建設コンサル」です。
国民の安全で快適な生活のために整備されるインフラに対して、技術的なアドバイスをするという点では非常に重要な仕事になります。
建設コンサルの仕事の種類は?
では具体的にはどんな仕事があるのでしょうか?
建設コンサルには、決められた種類があります。
なぜかというと、建設コンサルの仕事は、その仕事内容から国土交通省への登録が必要になっているからです。
登録部門は以下の21部門があります。
- 河川、砂防および海岸、海洋
- 港湾および空港
- 電力土木
- 道路
- 鉄道
- 上水道および工業用水道
- 下水道
- 農業土木
- 森林土木
- 水産土木
- 造園
- 廃棄物
- 都市計画および国土計画
- 地質
- 土質および基礎
- 鋼構造およびコンクリート
- トンネル
- 施工計画、施工設備および積算
- 建設環境
- 建設機械
- 電気電子
部門を見ると分かりやすいですが、道路や上下水道・公園・トンネルなどの総合的な設計を行っています。
建設コンサルは具体的に何をしてる?
建設コンサルの仕事は種類もたくさんあり、会社によっても仕事内容が変わってきます。
超大手のコンサル会社から地方のコンサル会社まで規模も様々です。
イメージしてもらいやすいように、自分の仕事内容を書くと、
- 都道府県の入札に参加し仕事を契約します
- 都道府県の担当者と打ち合わせを行います。
- 作業着を着て、現地で調査や測量を行います。
- CADソフトなどをつかって事務所で設計図面を書きます。
- 図面のほかに、環境に対する影響など設計に関する調査結果をまとめた報告書をつくります。
- 必要に応じて打ち合わせや協議をおこないます。
- 調査結果や図面などをまとめて1冊の報告書にして都道府県に納品します。
といった感じになります。
未経験でも転職できる?
ここまで読んで、専門的で未経験者は転職できないのではと不安になる人もいるかもしれません。
ですが、
僕は設計も建設関係の仕事も未経験でしたが、転職できました。
どの業種、どの会社でも即戦力になる経験者は欲しいと思いますが、有名な一流企業を除いて、そう簡単に集まるものではありません。
測量経験や図面の設計の経験がある方や、公共団体の建設部署で働いていた人は、もしかしたら経験を活かせるかもしれませんが、初心者でも大丈夫です。
その証拠に、大手転職サイト「doda」で「建設コンサル・未経験」で検索すると100件以上の求人がヒットします。
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経験があったとしても、会社によって設計ソフトが違うことは良くありますし、報告書の作り方も違うので、多くの場合、その会社のやり方を覚えながら仕事をしていくことになると思います。
とっておいたほうが有利な資格はある?
建設コンサルで最も重要視される資格は、
です。
上に書いたそれぞれの部門ごとに技術士の資格があります。
その他、
- 土木施工管理技士
- 建築士
- 測量士
- RCCM(民間資格)
などがあり、持っていると面接などでアピールできますが、
僕自身、何の資格もなしで転職しました。
なぜ、何の資格もなくてもいいかというと、たいていの場合、就職して経験を積みながら取得することが一般的だからです。
例えば、「技術士」は建設コンサルタントに登録するために必要な資格となっているため、重要な役割がありますが、二次試験を受験するためには4年~10年程度(部門による)の実務経験が必要になります。
つまり、実際に働きながら取得することが前提となっているため、同業種での転職を除いて、資格は持っていなくても大丈夫です。
建設コンサルに転職した感想
僕が建設コンサルに転職して5年たちますが、正直、転職して良かったと思っています。
建設コンサルは、割とカッチリした仕事で、安定して仕事があり、事業の金額もそれなりに大きいです。
また、インフラ整備に携わっているという充実感もあります。
自分が設計した現場で、工事が行われているのを見るのも、結構、面白いです。
事務作業と現場作業のどちらもあり、スーツばかり着なくていいところも気に入っています。
興味がある方は、気になる分野のコンサルをしている会社を調べてみて、転職先の候補に入れてみてはいかがでしょうか!!